経営方針

トップメッセージ

株主・投資家の皆さまには、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社は、2019年4月に5ヶ年の中期経営計画2023「進化への挑戦」を公表し、今年、最終年度を迎えます。 この4年間、変化の激しい時代でも持続的に成長する企業へ進化するため、新規領域での事業成長加速、既存領域における事業の質的転換、経営基盤の強化の3つの基本方針に基づく主要施策の取り組みを進めてきました。
新規領域では、反射防止フィルムを中心に自動車事業の拡大を図ったほか、自動車の次の成長に必要な事業として光半導体事業を獲得しました。また、既存領域では、技術トレンドを先回りした製品の開発により、センサーモジュール向けの差異化技術製品を拡大するなど、質的な転換を進めてきました。これらの各施策に取り組んだ成果として、事業ポートフォリオの転換が大きく進展し、昨年度は上場来最高の売上高、利益を達成することができました。

自動車市場では、自動運転や電動化、さらには通信への接続など、大きな変革が起きる中で、当社の技術の活躍の場が広がっています。ディスプレイ向け製品に加えてセンサー向け材料にも注力することで、自動車事業の成長を加速してまいります。また、今後、IoTやビッグデータ、AIなどのデジタル技術の活用により、効率的で持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進むと想定されます。光半導体を中心としたフォトニクス領域は、IoTに欠かせないセンシングと次世代高速通信を支えるものであり、次期中期経営計画でも成長領域と位置付けています。今般、フォトニクス領域の事業成長をリードする統合会社を2024年4月1日を目途に発足し、事業を開始することを決定するなど、事業成長への取り組みを加速させてまいります。
2023年度は現中期経営計画の最終年度であり、次期中期経営計画の準備のための大事な1年となります。より一層の経営基盤の強化を進め、成長戦略を前倒しで実行し、持続的成長と企業価値の向上を目指してまいります。

株主・投資家の皆さまには、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

2023年7月
代表取締役社長

代表取締役社長