1962.3 ソニーケミカル会社設立
ソニー株式会社は1955年に日本で初めてトランジスタラジオ「TR-55」を発売した。それまでの真空管に代わりトランジスタを使うことで大幅な小型化を実現、合わせて米国ラバーアンドアスベスト社(以下米R&A)とともにトランジスタラジオのプリント基板用接着剤付銅箔を開発。米R&A社で製造したものを輸入し、国内のプリント基板メーカーで加工していたがトランジスタラジオの需要拡大を見越し、国産化を図るべく、米R&A社(のちにピッツバーグ・プレート・グラス社に吸収された)と技術援助契約を結び、回路用銅箔製品および工業用接着剤製品の製造・販売を行なう企業として、ソニー株式会社全額出資によるソニーケミカル株式会社が設立された。