社会との関わり
調達
調達基本方針
私たちデクセリアルズグループ(以下、当社グループ)は、お取引先さまと透明性の高い公正で健全な関係を築き事業活動を進め、持続可能な社会実現への貢献、顧客価値最大化により、相互の繁栄を目指します。
「Empower Evolution. つなごう、テクノロジーの進化を。」 ー このパーパスやサステナビリティポリシーの考え方のもと、ESG視点の中長期的な重点課題に取り組んでいきます。
法令遵守に向けた取り組み
当社は、「公正・公明・公平」な調達を徹底するため、社員の教育に取り組んでいます。
具体的には、調達や生産管理、その他関連する部署に対し、定期的な会合、調査を実施することで、下請法の遵守状況の確認や情報共有をおこなっています。
また、調達業務に関する内部監査を実施し、監査結果に応じた改善指導などを通じて、関係者への教育を実施しています。
持続可能な調達の推進
当社では、社会的要請も踏まえサプライチェーン全体におけるサステナビリティを図るべく、お取引先さまとともに果たすべき社会的責任の基本的な考え方や、協力いただきたい事項を「デクセリアルズCSR調達ガイドライン」としてまとめ、資材等の調達先であるすべてのお取引先さまに理解と協力を求めています。
2021年度からはさらに変化する社会情勢・社会的要求に応えるため、ガイドラインの改訂をおこないました。そのうえでこれまでおこなっていたCSR方針の調査とあわせて、調達先である当社の依存度が高いお取引先さまに、ガイドラインに記載の全42項目の取り組み状況に加え、各社で運用されているCSR方針の確認などを加えた全46項目について、アンケートを実施し、人権、労働、安全衛生、環境などへの取り組み状況を確認しております。アンケート結果は回答により点数をつけ、4段階で評価を実施しフィードバックをおこなうことで、ともに持続可能な社会の実現に向けた活動を推進しています。
当社では2024年にサステナビリティポリシーを策定し、持続的成長と企業価値の向上に向けた全社の重点課題やESG視点での重点課題を特定。部門横断的な推進体制を構築し、取り組んでおります。
持続可能な調達に関しては、ESG重点課題(サプライチェーンマネージメント)としてKPIを設定し、活動を推進しています。
デクセリアルズCSR調達ガイドラインの主な内容
人権・労働 | 安全衛生 | 環境 | 公正取引・倫理 |
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品質・安全性 | 情報セキュリティ | サプライチェーン | CSRに関わる コーポレート・ガバナンス |
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CSR調達アンケート結果
2023年7月に実施したCSR調達アンケートでは、さらなる取引状況の実態を把握するため、アンケート対象を大幅に増やした結果、346社中252社から回答を得ることができました。今後は質問文の見直しなど回収率向上の対策を検討し、改善に努めていきます。
アンケートを分析した結果、総合評価において当社が求める水準の取り組みができているお取引先さま(評価C以上)は95%となりました。スコアが低いお取引先さまについては状況確認をおこない、必要に応じて協同して課題改善に取り組んでいきます。
また、ガイドラインに賛同していただけるお取引先さまを適正に評価することで、優先的に取引させていただいています。
CSR調達アンケート概要 | |||
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実施時期 | 2023年7月 | アンケート設問数 | 46問 |
アンケート対象 | 346社(回答252社) | 全項目平均点 | 4.16点/5点 |


紛争鉱物への対応
反社会勢力による違法な採掘によって産出される金属類は世界的な問題となっており、責任のある調達姿勢が企業に求められています。当社の製品においても米国ドッド=フランク法※にて調査対象になっている4金属類(金・スズ・タンタル・タングステン)を使用しており、お取引さまからの調達依頼が寄せられています。
私たちデクセリアルズグループは、世界の紛争地域および高リスク地域(CAHRAs)における紛争や人権侵害、環境破壊を助長する鉱物を調達しないことを基本方針とし、サプライチェーン全体で持続可能で責任ある鉱物調達の推進に取り組むため、「紛争鉱物方針」を策定しています。
当社調達品のなかで鉱物系の材料は他の原材料と比較して非常に少ないものの、「RMI認証取得済精錬業者からの調達100%を目指す」という当社グループ方針のもと、リスクのある原材料や部材の使用を回避することで責任ある調達を推進しています。
調達する原材料・部品については選定段階において確実な情報入手に努め、当社製品に含まれる対象鉱物のトレース情報を確認のうえ、お客さまに対して適切に情報提供することで、製品を供給する企業としての責任を果たしています。
- ※ドッド=フランク法: ウォール街改革および消費者保護法として2010年に制定された金融規制改革法で、金融規制のほかに米国証券取引所(SEC)に上場している企業に対して、紛争鉱物に指定された4金属類の利用状況情報を定めた追加条項が2013年から施行されている。
グリーン調達
当社は、地球環境保全と持続可能な社会の実現のために「環境管理物質管理標準」を定め、即時に使用を禁止する物質、全廃を目指す物質、適用除外項目を明確にし、当社製品への混入防止または削減状況の管理をおこない、それに基づく製品づくりをおこなっています。
当社は、その達成に協力いただけるお取引先さまをデクセリアルズグリーンパートナーと称し、原則、製品に使用する原材料・部品はすべてそれに該当するお取引先さまから調達します。
グリーンパートナー認定までのプロセスとしては、まず、お取引先さまに対し「環境管理物質管理標準」を説明し、理解いただくことから始まります。次に、社内の認定基準への適合性調査として、具体的には法令遵守状況などについて個別に調査をおこない、認定基準を満たすお取引先さまについて「グリーンパートナー」として認定・登録し、取引を開始する流れとなります。
当社は、今後も「グリーンパートナー」との信頼関係に基づき、安定した調達をおこなうことを通じて、お客さまに高品質で安心、安全な製品を提供していきます。
環境管理物質管理標準とは
当社製品の部品・材料などに含有される物質のうち、地球環境と人体に著しい影響を持つと当社が判断したものを「環境管理物質」と特定し、管理対象としています。
その環境管理物質について、即時に使用を禁止する物質、全廃を目指す物質、適用除外項目を明確にし、当社製品への混入防止または削減状況の管理をおこない、地球環境の保全および生態系に対する影響を軽減することを目的としています。この標準に明示されていない物質、あるいは用途であっても、各国または地域の法令により使用が禁止または制限されているものについては、それらの法令に従います。

環境管理物質管理標準
サプライチェーンのリスク管理
調達や物流のグローバル化、地球温暖化の進行により、地政学的リスクの増大、自然災害の激甚化が予想され、サプライチェーンを取り巻く環境はますます厳しくなっています。
そのため、調達や物流に対するこれらのリスクの低減は重要課題となっています。当社では、国内外のお取引先さまにおけるリスクの抽出をおこない、モニタリングシステムやリスク評価システムなどのDX化を通して、さまざまなリスクや災害に備え、対応できる体制を構築しています。
また、2023年4月に当社としてお取引先さまにお願いしたい災害対策をまとめた「サプライチェーンBCPガイドライン」を発行し、その内容に即した対策をとっているか調査をおこなっています。調査結果はCSR調達アンケートとあわせて、より良いサプライチェーンの安定化を実現するための取引先選定条件などに活用していきます。
調達課題への対応
昨今の調達リスクとして、感染症の世界的拡大、原材料調達先の依存、ウクライナや台湾などの地域の不安定な政治情勢による地政学的リスク、自然災害により原材料が確保できない場合や、法規制の導入や改正により原材料の使用が制限される事案が発生しています。
そのようなリスクに対して当社では、調達先の複数化や平時からの原材料の在庫積み増しなどの対策をおこない、事業の安定的継続につなげていきます。