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接着剤
シリコーンゴム系自己消炎性接着剤
電気特性を持つ、電子・電気部品固定用。
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- 型番
- SC970
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- 特長
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- タックフリータイム10分以内で硬化する1液タイプ室温硬化型接着剤。
- 電気絶縁性に優れる。
- ゴム弾性を持ちながら、接着性を保持。
- ラミネートチューブを使用しているので押し出し性が良く、糸引き・ダレがないので作業性に優れ、きれいな接着、放熱、シール、マウントが可能。
- シロキサンガスの発生が少ない。

本製品は、廃番を予定しております。 詳細は右記PDFをご覧ください。 工業用接着剤 生産終了のご案内
仕様
| 型番 | SC970 |
|---|---|
| 主成分 | シリコーンゴム |
| 性状 | 非流動性ペースト状 |
| 色 | グレー |
| 固形分(wt%) | 97以上 |
| 比重 | 約1.6 |
| タックフリータイム(23℃) | 10分以内 |
| 容器 | 160gチューブ、333mlカートリッジ |
| 保証期間(製造日基点) | 9ヶ月間 |
- UL認証取得File No.E63260 UL94 V-0(3.0mm)、UL94 V-1(1.0mm)
電気・電子部品の固定、電絶シール、マウントなどに適しています。
1.プリント基板、高電圧回路部品(フライバックトランスなど)、ハイブリットIC、各種センサーなどの電子部品の絶縁、防水、防塵、防振、気密の為のシール、マウント、接着。
2.各種コイルの封止。
3.リード線の固定。
・家庭用電気器具、通信機器、計測機器などの防水、防塵、防振のためのシール、マウント、接着。
・金属、ガラス、プラスチックなどの一般接着。
1.硬化速度
空気中の湿気によって硬化反応が進むため、作業時の環境湿度によって硬化の速度が変わります。また、硬化反応は空気と接触している表面から進むので、内部の硬化には時間がかかります。
試料作成条件
[内径25mm、深さ14mmのガラスシャーレに未硬化SC970を充填し、それぞれの温湿度環境下に一定時間放置し、硬化した膜の厚さを測定]
試験結果

2.各温度下のシロキサンガス発生量(参考)
試料作成条件
試験結果
(ppm)
| シロキサンガス発生量 | 型番 | SC901 | SC950 | SC970 |
|---|---|---|---|---|
| 100℃ | 1,104 | 1,901 | 253 | |
| 150℃ | 3,179 | 4,196 | 309 |
3.硬化物の物性
試料作成条件
硬化環境:23℃±5℃ 60%±20%RH x 7日間
引張速度:10mm/分
試験結果
| 型番 | SC970 |
|---|---|
| 外観 | ゴム状弾性体 |
| 硬さ JIS A | 50 |
| 引張強さ(MPa) | 2.3 |
| 伸び率(%) | 150 |
| 熱伝導率(W/m・k) | 0.7 |
| 絶縁抵抗(Ω) くし型電極(導体間隔1.27cm) |
1012以上 |
| 体積抵抗率(Ω・m) | 2.0X1011 |
| 絶縁破壊電圧DC(kV/mm)JIS C2110 | 13以上 |
| 誘電率(ε) 1MHz JIS K6249 | 4以下 |
| 誘電正接(tanδ) 1MHz JIS K6249 | 0.01以下 |
4.各種被着材に対する接着特性(剪断強度)
試料作成条件
硬化環境:23℃±5℃ 60%±20%RH x 7日間
引張速度:10mm/分
[幅25mmの被着材に接着剤1mm厚を塗布、 被着材を10mmのオーバーラップを行った後、 10Nの印加荷重にて貼合。硬化後、サンプルを60℃または100℃雰囲気中に168時間静置]
試験結果
(N/cm2)
| 剪断強度 | 被着材 | 型番 | ||
|---|---|---|---|---|
| SC970 | ||||
| 初期 | エージング後 | エージング条件 | ||
| ポリスチレン/ポリスチレン | 170 | 131 | 60℃ 168時間 | |
| ABS/ABS | 201 | 267 | ||
| PMMA/PMMA | 186 | 187 | ||
| PVC(硬質)/PVC(硬質) | 194 | 151 | ||
| フェノール/フェノール | 199 | 193 | ||
| ガラスエポキシ/ガラスエポキシ | 226 | 234 | 100℃ 168時間 | |
| 銅板 C1100P/C1100P | 172 | 169 | ||
| 鋼板 SECC/SECC | 152 | 174 | ||
| アルミ A1050P/A1050P | 130 | 150 | ||
| アルミ A5052P/A5052P | 151 | 182 | ||
5.硬度変化特性
試料作成条件
[23℃60%RH 60℃90%RH×7日硬化させた後、150℃の温度環境下でゴム状硬化物のショアー硬度変化を測定]
試験結果
6.電気特性(絶縁抵抗電圧)
試料作成条件
被着材:JIS Z3197 くし型電極(導体間隔 1mm)
接着剤厚:200μm
[初期23℃60%RH×7日硬化後、23℃60%RH、60℃90%RHおよび100℃それぞれ500時間、1000時間静置経過後、測定]
試験結果
| 表面抵抗 | 型番 | 時間 | 23℃ 60%RH | 60℃ 90%RH | 100℃ |
|---|---|---|---|---|---|
| SC970 | 初期 | 5.0E+12 | - | - | |
| 500時間後 | 6.0E+12 | 6.8E+12 | 7.5E+13 | ||
| 1000時間後 | 6.0E+12 | 6.2E+12 | 7.0E+13 |
注意事項
ご注意
この特性データは、当社の実施した評価結果に基づくものですが、お客さまのご使用時の製品特性を保証するものではありません。ご使用の際は、実際に使用される装置および被着材での評価結果に基づき、使用条件を十分ご検討の上、ご使用いただきますようお願いいたします。
