持続的成長を支える生産基盤へ 鹿沼事業所第2工場新棟が竣工~世界シェアNo.1製品の生産能力強化・スマートファクトリー化を推進~

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2026.09.14

 デクセリアルズ株式会社(本社:栃木県下野市/東京都中央区、代表取締役社長:新家 由久、以下、当社)は、このたび、かねてより建設を進めていた鹿沼事業所第2工場新エリア(以下、第2工場)における新棟(101号館)が竣工し、異方性導電膜(ACF)の生産を開始することをお知らせします。
 本投資は、中期経営計画2028「進化の実現」において掲げる「経営基盤の強化」の製造機能の強化を推進する重要な施策の一つです。お客さまへの安定供給責任を果たし続けるための生産キャパシティ拡大と生産性向上を実現する基盤構築を進め、将来の需要拡大や事業環境の変化に柔軟に対応できる体制を強化し、持続的成長を目指します。

完成した鹿沼事業所第2工場の新棟の写真1
完成した鹿沼事業所第2工場の新棟の写真2

完成した鹿沼事業所第2工場の新棟

 当社の異方性導電膜(ACF)は、スマートフォンや自動車をはじめとするディスプレイ向けで世界シェアNo.1※1を獲得しており、数々のディスプレイの進化を支えてきました。ディスプレイの高精細化や実装の高密度化が進むなか、ACFに求められる技術的ニーズは一層高まっています。また、車載ディスプレイや新たな接続領域への展開により、市場拡大が見込まれます。技術が高度化するなか、品質と安定供給の両立は当社の重要な競争力であり、グローバル市場における重要な責務です。

 そのようななか、当社は、お客さまへの安定供給を支える生産基盤の強化を目的として、2023年2月に第2工場の拡張用地を取得※2し、2024年9月より建設※3を進めてきました。
 完成した新棟では、生産キャパシティの拡大に加え、事業継続性、生産効率の向上に取り組むことで、今後の市場成長や技術進化への対応力をさらに高めます。
 コンセプトには、「サステナブル」「スマートファクトリー」「ヘルス&ウェルビーイング」を掲げました。地震・浸水・雷などの自然災害リスクへの対策に加え、コージェネレーションシステムを導入することで、停電発生時においても電力供給を継続できる体制を整備しています。事業継続性とサステナビリティを両立した工場を実現しました。また、スマートファクトリー化に向けて、需要変動への柔軟な対応や品質のさらなる安定化を実現するとともに、人材不足が社会課題となるなか、人と機械が協働する次世代の生産体制を構築します。さらに、人材基盤の強化に向けて、多様な人材が健康的かつ快適に働ける環境を実現しました。これらの取り組みは、社員エンゲージメント向上や人材定着率向上に加え、人材不足時代における採用競争力の強化にもつながるものと考えています。

 デクセリアルズは、これからも、スマートファクトリー化による生産性向上や人材活用の高度化をさらに推進し、ものづくり競争力を高めることで持続可能な社会の実現への貢献と、持続的成長、そして、企業価値向上を目指します。

1.鹿沼事業所第2工場 新エリアおよび新棟(101号館)の概要

  • 所在地         
    栃木県鹿沼市さつき町12-3
  • 新エリア敷地面積    
    71,000㎡
  • 新棟(3階建て)延べ床面積
    24,145㎡
  • 新棟着工日       
    2024年9月17日
  • 新棟生産品目      
    異方性導電膜(ACF)

2.新エリア 新棟(101号館)のコンセプト

新棟では、「サステナブル」「スマートファクトリー」「ヘルス&ウェルビーイング」をコンセプトとして、生産能力の拡大に加え、安定供給・生産性向上・人材基盤強化を実現する次世代の生産基盤づくりを推進しています。

①サステナブル

省エネルギー・創エネルギー設備の導入に加え、事業継続性の向上を目的としたBCP対策を推進しています。コージェネレーションシステムを導入したほか、耐震性能の強化、高床設計、側雷保護設備を採用することで、自然災害リスクを低減し、お客さまへの安定供給を支える強靭な生産基盤を構築しました。

②スマートファクトリー

自動搬送ロボットや自動倉庫などの先進設備を導入し、人と機械がそれぞれ得意な領域を担う生産体制を構築しています。これにより、需要変動への柔軟な対応、生産効率向上、品質のさらなる安定化を推進します。ACFの生産キャパシティを既存比約1.5倍に拡大するとともに、工程の効率化と品質向上を推進し、一人当たりの生産性を2倍以上へ向上させることを目指しています。

③ヘルス&ウェルビーイング

リフレッシュルームや約700メートルのウォーキングコース、緑地空間を整備し、従業員の健康維持・増進を支援しています。多様な人材が健康で快適に働ける環境づくりを通じて、従業員エンゲージメントや定着率向上を図るとともに、人材不足時代における採用競争力の強化につなげます。さらに、太陽光発電設備の導入やEVバス※4の採用などを通じた環境負荷低減にも取り組みます。
人材の力を最大限に発揮できる環境整備を通じて、持続的な企業成長を支える基盤づくりを推進しています。

3.異方性導電膜(ACF)について

ノートPCや車載のディスプレイなどに使用されるフィルム状の接合材料です。接続、導通、絶縁の機能をあわせ持ち、ディスプレイに画面を表示するために必要不可欠で、高精細化・高性能化を支える重要な部材として幅広く採用されています。特に、独自技術で導電粒子を意図した位置に配列した「粒子整列型異方性導電膜(ACF)」は、高密度・微細化が進むディスプレイの接続を支え、スマートフォンのフレキシブルOLEDディスプレイにおいてデファクトスタンダードとなっています。

4.中期経営計画について

当社では、現在、2024年5月に公開した中期経営計画2028「進化の実現」において、「経営基盤の進化」として、環境変化に対応できる組織基盤づくりを進めています。そのなかでの方針の一つとして、「製造機能強化」があり、今回の鹿沼事業所第2工場 新棟の新設と環境整備は、その中核として、プロジェクトを推進してきました。2026年5月には、事業環境の変化などに伴い、一部計画をリフレッシュ(アップデート)しています。