熱線再帰フィルム アルビードの実測調査を実施、暑さ対策への有効性を確認
~横浜市・(株)JVCケンウッドとの3者共同実測調査~

製品

2017.12.12

デクセリアルズ株式会社(代表取締役社長 一ノ瀬 隆、東京都品川区)は、横浜市環境科学研究所および株式会社JVCケンウッド(横浜市神奈川区)と共同で、暑さに関わる指標の実測調査を実施し、当社の熱線再帰※1フィルム アルビードが屋内外の暑さ対策に有効であることを確認しました。アルビードは窓ガラスの内側に貼ることで、屋内に侵入する熱線(近赤外線)を上方に返し、屋外の温熱環境の悪化を伴わずに屋内の暑さを和らげる画期的な窓用フィルムです。

この度の実測調査は、アルビードによる屋内外の暑さ対策効果の実証を目的に、横浜市立上末吉小学校(横浜市鶴見区)にて実施しました。具体的には「遮熱フィルムを貼らない教室」「アルビードと同等の遮蔽係数を持つ従来の遮熱フィルム※2を貼り付けた教室」「アルビードを貼り付けた教室」の3つを用意し、教室内と熱線が反射する周囲のグラウンドで、日射の強さを表す“日射量”や、外気温に日射などの放射の影響を加味した温度である“相当外気温度(SAT)”など、暑さに関わる指標を測定しました。

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この結果、8月23日(晴天で1日の日射時間が10時間を超えた日)の午前9時から10時の間で、アルビードを貼り付けた教室内の相当外気温度が、遮熱フィルムを貼らない教室の屋内に比べて、平均約12.2℃低下しました。また、アルビードが熱線を上方に反射してグラウンドに向かう熱線を減らすため、アルビードを貼り付けた教室の周囲のグラウンドの相当外気温度が、従来の遮熱フィルムを貼り付けた教室の周辺と比べて平均約3.6℃低いという結果となりました。これによりアルビードは、従来の遮熱フィルムでは回避困難であった屋外の温熱環境の悪化を伴わず、屋内外両方の暑さ対策に有効であることが確認できました。

調査結果

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調査概要

実施場所:横浜市立上末吉小学校(横浜市鶴見区上末吉5丁目24番1号)
・測定日時:8月23日(水)午前9:00-10:00
・測定項目
屋内:教室内の相当外気温度(SAT) 、日射量、温度など
屋外:グラウンドの相当外気温度(SAT) 、日射量、温度など

実測調査の様子

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※2 日差しの暑さを遮る効果を見る指標である「遮蔽係数」がアルビードと同程度のフィルムを選定。アルビードの遮蔽係数0.65を基準に、遮蔽係数が0.6~0.7である従来の遮熱フィルムを使用しました。※1 熱線再帰:上方から入射する熱線を上方に反射する機能を指しており、必ずしも光源に向かって反射するわけではありません。

こちらの記事の内容は発表当時のものです。
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