環境負荷低減の主な取り組み

温室効果ガス(CO2)の削減 ~気候変動への対応~

空調システムへの全熱交換機の採用(栃木事業所)

2018年、栃木事業所4号館の新規執務フロアの環境構築にあたり、全熱交換機を導入し、空調システムの省エネ化を行いました。特に冬季には、換気時に外気との気温差をなくすことでヒーターによる加温が不要になるため、年間20万kWh(97t-CO2)のエネルギー削減が可能になりました。

熱源中央監視システムとの連携と管理強化(鹿沼第2工場)

鹿沼第2工場では、熱源中央監視により、構内のさまざまな設備の管理をおこなっています。空調機へ冷水を供給するターボ冷凍機もその一つで、これまで温度設定を通年固定にしていたため低温季はエネルギーロスが発生していましたが、中央監視システムとの連携により外気温度をモニター管理することで、設定温度の通年固定から外気温に応じた温度管理が可能となり、COP※向上と年間6.8万kWh(33t-CO2)のエネルギー削減を実現しました。また、鹿沼第2工場の4号脱臭装置では待機時の炉内温度の低温化および燃焼停止時の都市ガスのロス削減により都市ガスを年間17.4万m(3 390t-CO2)削減することができました。
※COP:電気1kWで熱を運ぶことができるを能力をCOP(シーオーピー)という指数で示したもので、省エネルギー性を測る指標となる。

フロン排出抑制対策(全サイト)

フロンを使用する設備機器には、下記のフロン使用機器管理ラベルを貼ることでフロンを「見える化」し、簡易点検、定期点検、廃棄などを管理しフロンを排出しない活動をおこなっています。

脱臭装置のインバーター化による電力削減(鹿沼事業所)

液状接着剤を混合する生産工程では、多くの有機溶剤を使うため、その有機溶剤を含む排気を脱臭装置で取り除く必要があります。従来この脱臭装置を24時間、一定の能力で稼動させていましたが、省エネに配慮し、有機溶剤の排気量に合わせて稼動させるために、電動機のインバーター化を行い、年間19.8万kwh(72t-CO2)のエネルギー削減を実施しました。

省エネ効果の高い設備導入による電力削減(デクセリアルズ蘇州)

デクセリアルズ蘇州では、新工場設立時、高効率インバータ式冷凍機と空調機(AHU)を導入し、従来の工場設備に比べ、年間約50万kWh(377t-CO2)のエネルギーの削減効果がありました。

パッケージ空調機器更新に伴う電力削減(鹿沼事業所)

光学関連フィルムと光学弾性樹脂(SVR)の実験室では、床置型大型パッケージエアコン3台により空調を制御していましたが、フロア全体に送風が行き渡らず空調を適切にコントロールできませんでした。床置型大型パッケージエアコン2台を小型の天井吊り下げ型の省エネルギー型パッケージエアコン5台に置きかえることにより、部屋全体の空調を細かく適切にコントロールすることが可能となり、年間4万kWh(電力)(15t-CO2)相当のエネルギーの削減を実施しました。

冷却水ポンプのインバータ化による電力削減(鹿沼事業所)

異方性導電膜(ACF)や工業用接着テープの生産工程の空調機に冷水を供給している吸収式冷凍機用の冷却水ポンプは、一定流量の定格運転ポンプで運用していました。これをインバータ式ポンプに入れかえ、各冷凍機の運転データをもとにインバータ式ポンプの冷却水流量をコントロールする最適な冷却システムを構築した結果、年間14万kWh(電力)(53t-CO2)相当のエネルギーの削減を実施しました。

防爆エリアの空調の循環化による空調機電力、ガス削減(鹿沼事業所)

電池用部品を生産している防爆対応のエリア空調は、100%排気を行い100%外気を取り入れる全量給排気で空調を行っていました。生産品の変更に伴い空調ならびに、排気設備の見直しを行い、鹿沼市消防署との協議と安全面の確認をし、空調の循環化を実施しました。これにより年間17.3万kWh(電力)(65t-CO2)と7.5万㎥(都市ガス)(158t-CO2)相当のエネルギーの削減を実施しました。

クリーンルームの休日の空調運転見直しによる電力削減(鹿沼事業所)

異方性導電膜(ACF)を生産するクリーンルームでは、クリーン度を保つために空調設備を24時間365日連続運転させていましたが、電力削減のため、操業していない休日の空調運転の見直しを行いました。クリーンルームのクリーン度を保つ「内調機」は運転させたまま、外気吸気と排気の量を調整することで、外気を適切な温度にするために電力を多く使う「外調機」の運転を弱めました。この結果、年間108万kWh(408t-CO2削減)のエネルギーの削減を実施しました。

空調エネルギー費の削減(なかだ事業所、デクセリアルズ蘇州、デクセリアルズヨーロッパ)

なかだ事業所では、製品品質や製造装置への影響を調査し問題ないことを確認した上で、操業していない時間帯の空調設備の運転時間の見直しをおこない、その結果、年間20万kWh (76t-CO2)のエネルギーの削減を実施しました。
海外でも同様な施策をおこない、デクセリアルズ蘇州では、年間114万kWh(858t-CO2)、デクセリアルズヨーロッパでは、年間36万kWh(157t-CO2)のエネルギーの削減を実施しました。

脱臭装置省エネチューニングによる電力、ガス削減(鹿沼事業所)

有機系溶剤排気を処理する脱臭装置にて、省エネチューニング手法により、電力、ガスの削減を実施しました。
設備導入時は、ピーク負荷の想定に基づいた設計条件で運転していましたが、省エネチューニングにより、保温昇圧運転の廃止、待機運転時間の廃止、保温停止温度の見直し、燃焼温度の設定見直しをおこない、年間2万kWh(電力)(8t-CO2)と55千m3(ガス)(116t-CO2)の削減を達成しました。

分析改良型省エネ手法による空調機電力、ガス削減(鹿沼事業所)

2013年度は、新たな省エネ手法として、エネルギーの使われ方を分析し、無駄を改善する「分析改良型」を使用し、空調機の凍結防止制御を見直した結果、年間6万kWh(電力)(23t-CO2)と43千m3(ガス)(91t-CO2)のエネルギーの削除を実施しました。

省エネ効果の高い冷凍機の優先運転による電力削減(鹿沼事業所)

従来はインバータ機2台、定速機2台を負荷に応じて運転していましたが、2013年度は、省エネ効果を発揮するインバータ冷凍機を優先して運転することで、年間59万kWh(223t-CO2)の削減を実施しました。

プラグファン空調機採用による動力削減(鹿沼事業所)

空気調和機は大量にエネルギーを消費する設備機器であり、省エネルギー対策において重要な対象機器です。
従来型のベルトタイプのシロッコファン方式から、ファンベルトを使用せずファンシャフトとカップリングで直結することで、ベルトの伝達ロスを削減できるプラグファン方式へ変更し、1台あたり年間31,000kWhの空調動力の省エネにつながりました。

空冷チラーへの散水による動力削減(鹿沼事業所)

空冷ヒートポンプの冷却能力の向上のために、空気熱交換器(凝縮器)への散水を組み合わせることで、凝縮圧力の低減を図り冷却時のエネルギー消費効率を大幅に向上させました。散水ノズルの設置に関しては、ノズル設置角度・数および散水量を繰り返しテストをおこない、COPの向上に努め、年間23,000kWhの省エネにつながりました。
※COPとはCoefficient of Performanceの略。冷房機器などのエネルギー消費効率の目安として使われる係数。消費電力1kW あたりの冷却・加熱能力を表した値。

冷凍機用冷却水ポンプの搬送動力削減(鹿沼事業所)

ターボ冷凍機用冷却水ポンプは外気温度や湿度にかかわらず一定の冷却水量で運転しているので、空調負荷の少ない中間期、冬期では特に非効率運転となっていました。常に変化する湿球温度に対してインバータ(INV)により、冷却水量を制御させ、最適冷却水温度(夏期・中間期・冬期)を自動設定することで、年間170,000kWhの省エネにつながりました。

クールビズ/ウォームビズの推進、自動販売機の蛍光灯取り外しなど職場での省エネ活動を強化(国内全サイト)

職場での省エネ活動を強化するため、クールビズ/ウォームビズへの取り組みとして冷暖房の室温設定の徹底や自動販売機の蛍光灯の取り外し、目に見える省エネ活動を推進しています。

ボイラーや脱臭装置などの使用燃料を重油→LNGへの転換とターボ冷凍機導入によるCO2排出量削減(鹿沼事業所)

鹿沼事業所では、ボイラーや脱臭装置の使用燃料(重油)をLNGに転換、さらに高効率ターボ冷凍機の導入によりCO2排出量とエネルギー使用量(コスト)を20%削減しました。(CO2削減量:12,100トン-CO2/年)

水使用量の削減

節水啓発活動(なかだ事業所)

国土交通省が定めた8月1日の『水の日』、および8月1日~7日『水の週間』に賛同し、8月1日から8月30日に活動の推進をおこなっています。 なかだ事業所では、標語を募集して入選作品を掲示、節水のポスターなど社員に節水を考え意識する機会を促し、節水の呼びかけをおこなっています。

純水の使用量削減(なかだ事業所)

化学物質を使用しての洗浄工程を純水使用に切り替えることで環境負荷を削減し、純水の使用量削減にも積極的に取り組んでいます。製造部門では、汚れの多い工程を集中管理槽から単独管理槽に変更して集中管理槽の水交換頻度を下げる、洗浄設備の最適流量を検証し稼働時間を最短化するなど、工程改善を進めています。
また、従来18台の設備が使用する純水を5台の純水製造装置で供給してきましたが、2010年にはプロセス品質を満足できる純水流量を最適化し、16%の使用量削減を達成しました。その後、さらに効果的な削減策を求めて純水製造装置のブロー水に着目し、3系統純水ラインを2系統に集約して1 系統を停止する施策で純水製造装置の負荷や停止パターンを検証し、ランニングコストを抑え、純水使用量を少なくしました。また、5台の純水製造装置のうち1台(5トン)を停止することで、電力使用量も削減しています。

廃棄物の削減

リユース

廃ドラム缶の削減(鹿沼事業所)

鹿沼事業所では、常時約500本/月のドラム缶を保有しています。
2013年度、原材料を購入した時に使用したドラム缶の有効活用に着目し、今まで廃棄していた汚れのあるドラム缶3,100本/年をそのまま廃棄せずに産業廃棄物排出時に再利用しました。また、工場全体でこのドラム缶を融通し合うことで、外部からの新たなドラム缶の購入660本/年をゼロにしました。

梱包材の通い箱導入(デクセリアルズ蘇州)

デクセリアルズ蘇州では、従来の段ボール箱を12ヶ月間使用できるプラスチック製の出荷箱に変えることによって、一つのモデルで年間10トンの廃棄物を削減しました。加えて、従来のビニールラップでの固定を専用バンド゛に替えることで、ビニールラップの使用量を削減しています。

従来の紙箱から12ヵ月間使用できるプラスチック製の出荷箱に変えることによって、一つモデルで年間10トンの廃棄物を削減した。従来のビニールラップで通い箱を固定する方法が大量な廃プラを発生することに対して、通い箱をバンドで固定するように改善し、ビニールラップの削減活動を推進した。

リターナブルコンテナの導入による梱包材の削減(国内全サイト)

デクセリアルズグループでは国内物流製品をパレットに積載し、コーナー材・ラッピング材により補強して輸送していましたが、これらの梱包材は輸送後に全てリサイクル(有価物)又は産業廃棄物として処理されているものの、製品から見ると付加価値のないムダな部分となっていました。そこで、2008年10月よりリターナブルコンテナによる輸送システムを確立し、梱包材の大幅削減を実現しました。

リサイクル

RPFリサイクル(固形燃料化)へ資源の有効活用(国内全サイト、デクセリアルズ蘇州、デクセリアルズヨーロッパ)

国内全事業所およびデクセリアルズ蘇州、デクセリアルズヨーロッパでは、生産工程で端材となったプラスチックフィルムは有価物として処理されていましたが、このプラスチックフィルムのうち、生産工程で主に粘着材などが付着したものは産業廃棄物として排出され、RPFリサイクルし、資源の有効利用をすすめています。
※RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel):産業系廃棄物でマテリアルリサイクルが困難な古紙およびプラスチックを原料とした高カロリーの固形燃料

リデュース

輸送時の梱包材の削減(デクセリアルズ深圳)

デクセリアルズ深圳では、鹿沼事業所と協力し日本から送付される原材料の梱包材の削減をおこなうとともに、使用済みの発泡箱と梱包材の再利用を実施しました。その結果、廃棄する梱包材を年間1t削減することができました。

液状接着剤製造工程での有機溶剤削減(鹿沼事業所)

鹿沼事業所では多くの有機溶剤を取り扱っていますが、使用する溶剤の削減だけではなく、排出する溶剤の削減にも目を向けた改善をおこなっています。
有機溶剤削減による環境負荷軽減の施策として、①洗浄槽揮発対策、②洗浄溶剤再利用などを実施し、その結果、有機溶剤使用量 16.5t/年、廃物排出量 5.8t/年の削減を実施しました。

食堂残渣低減活動(国内全サイト)

デクセリアルズグループでは、食堂残渣(食べ残し)の低減活動を進めています。メニューサンプルのディスプレイ化、在籍人数の把握で作り過ぎ防止、残渣の徹底した水切りなどの対策をおこない、食堂業者のみなさんと連携して活動を継続しています。

VOCの削減

有機溶剤排気ガスの除害処理システムによるVOC削減(鹿沼事業所)

製造工程から発生するVOC を大気中に排出させないための装置として、熱分解脱臭をおこなう直燃式脱臭装置を採用していましたが、1999年より重油使用量削減のために蓄熱式脱臭装置を業界に先駆けて導入しました。
さらに、2006年には重油から天然ガスに燃料転換し、年間のCO2排出量を約30%削減しています。
この装置は、燃焼装置出入口にセラミックスが充填されて溶剤ガスの持つ自己エネルギーで燃焼させるため、高い熱回収効果を得ることができます。

化学物質の管理システムを構策(国内全事業所)

デクセリアルズの国内事業所では購入した原材料を化学物質単位でデータベース登録し、必要に応じて集計項目ごとにデータ出力することができる管理ソフトウェアを使用しています。
事業所や事業部門単位での化学物質使用状況調査に幅広く活用できるシステムで、適用法規制改正に対応し、コンプライアンス違反防止に努めています。

PRTR /算出の手順
購入実績値の分配係数を用いて排出・移動量に振り分ける方法を採用しています。

化学物質適正管理委員会による管理体制強化(全事業所)

デクセリアルズグループでは、化学物質に関する製品コンプライアンスの維持、ならびにお客さまへ将来にわたって安心安全な製品提供・事業所環境を維持継続するための化学物質適正管理委員会を組織し、社内で使用する化学物質を適正かつ一元的に管理する体制を強化しています。
事業活動の中では化学物質適正管理委員会を通じて、化学物質の使用管理はもとより、近年の国内および海外諸国における化学物質関連法規制改正へ的確に対応すべく、原材料購入から製品の設計・製造・物流・輸出入に関して、法規制面での確認・対応をおこなっています。
また、環境に影響をおよぼすリスクのある化学物質を取り扱うにあたっては、化学物質総合管理システムを活用して、リスク管理体制を確立しています。

薬品の盗難・漏洩防止及び管理レベル(鹿沼事業所、なかだ事業所)