トップメッセージ

「社会の効率化」を実現する
デジタル・テクノロジーの進化をつなぎ、
社会課題の解決・持続可能な社会の実現に貢献

代表取締役社長新家 由久

気候変動や世界の人口動態の変化、パンデミックの影響や地政学的なリスクなどが複雑かつ曖昧に絡み合い、さまざまな社会課題が顕在化しています。また、これらを解決する取り組みやテクノロジーの進化も同時に進展していることから、社会全体や当社グループを取り巻く事業環境の変化も非常に激しく、「VUCA時代」という言葉もよく耳にするようになりました。しかし、先行きが誰にも正確には予想できない一方で、脱炭素や資源の効率的な活用など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みは待ったなしで求められています。

当社グループでは社会の豊かさを持続可能にするキーの一つは、デジタル・テクノロジーの進化であると考えています。
先行きが完全には見通せない中でも、長期的な目線で見れば、AI(人工知能)・IoT(Internet of Things)・次世代通信をはじめとするデジタル・テクノロジーの進化によって、例えば「ビッグデータによる渋滞予測を活用した交通渋滞の削減」や「ジャストインタイム方式を活用したフードロスの削減」など、社会全体の効率化、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進むことが想定されます。

当社グループは社会の効率化を実現する基盤となる、デジタル・テクノロジーの進化に不可欠な材料・デバイス・ソリューションを生み出す事業を通じ、SDGsやパリ協定など社会の変化において求められている本質的な「社会的価値」と「経済的価値」の同期を目指してまいります。

その実現に向けては、当社グループの強みであるビジネスモデルの強化、ならびに事業ポートフォリオの拡大が不可欠です。そのために、多様な技術を掛けあわせ、いままでなかったような製品・ソリューションを開発する「技術力」や知的財産を戦略的に活用する「知財力」、そしてそれらを使いこなす「人財」の強化を図るとともにDXの活用やESGの課題の取り組みを進めてまいります。

これからもデクセリアルズは、多様なステークホルダーの皆さまとの対話を重ね、持続的な成長と企業価値向上に挑戦し続けます。

  • ※VUCA: Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)