使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む共同出資会社 「株式会社アールプラスジャパン」に資本参加
企業
2022.02.15
スマートフォン、自動車などに最先端の技術・材料・デバイスを提供するデクセリアルズ株式会社(本社:栃木県下野市、代表取締役社長:新家由久、以下、当社)は、持続可能な社会の実現に向けて、プラスチック課題解決に貢献すべく、共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組むことをお知らせします。
当社は、2021年5月に発表した中期経営計画「進化への挑戦」リフレッシュの基本方針にある「経営基盤の強化」において、環境への取り組みを課題のひとつとして掲げています。持続可能な社会の実現にむけた取り組みは事業継続の前提条件であると捉えており、中長期的な視点でCO2排出量削減、資源の有効活用などに努めています。
これらの取り組みを進めるなかで、資源の有効活用として使用済みプラスチックの再資源化が欠かせないことから、このたび、使用済みプラスチックの再資源化事業を展開する株式会社アールプラスジャパンの趣旨に賛同し、資本参加することを決定しました。今後当社は、同社のケミカルリサイクルによる資源循環を通じて、環境負荷低減と持続可能な社会の実現に貢献します。
■共同出資事業における取り組みについて
当社が参画する株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めます。世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指していきます。
■使用済みプラスチックの再資源化技術について
ペットボトル以外のプラスチックは、現在国内では多くが燃焼※1されているといわれています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。
従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。この技術が確立できれば、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。
- ※1 焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
- ※2 使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする
■共同出資会社の概要
会社名 | 株式会社アールプラスジャパン | |
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事業開始 | 2020年6月5日 | |
本社所在地 | 東京都港区台場2-3-3 | |
代表取締役社長 | 横井 恒彦 | |
事業内容 | 使用済プラスチックの再資源化技術の開発・実用化推進 |
- 参考: アネロテック社(Anellotech Inc.)について
2008年創業。米国ニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発機能をもつバイオ化学ベンチャー企業。非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能を持つベンゼン・トルエン・キシレンを生成する技術を保有している。