異方性導電膜、スパッタリング技術で製造された反射防止フィルム、光学弾性樹脂 の3製品で世界シェアNo.1を獲得
- 富士キメラ総研「2021ディスプレイ関連市場の現状と将来展望」より -
企業
2021.09.16
デクセリアルズ株式会社(本社:栃木県下野市、代表取締役社長:新家由久、以下 当社)は、株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中一志、以下 富士キメラ総研)が2021年9月に発行した「2021ディスプレイ関連市場の現状と将来展望」において、当社が製造・販売する、異方性導電膜(ACF)、スパッタリング技術※1で製造された反射防止フィルム、光学弾性樹脂(SVR)の3製品が世界シェアNo.1※2を獲得したことをお知らせします。
- ※1 薄膜形成技術のひとつ。真空環境下でターゲット材にアルゴンガスを吹きつけ、弾き出された原子や分子を対象物に付着させて積層する技術で、半導体の製造などでも活用されています。
- ※2 2020年の金額シェアベース。
当社製品の市場の占有率と概要について
富士キメラ総研の同調査レポートによる、異方性導電膜(ACF)、スパッタリング技術で製造された反射防止フィルム、光学弾性樹脂(SVR)各製品の2020年金額シェアベースの市場占有率は以下の通りです。
異方性導電膜(ACF)
同調査レポート上の市場区分:ACF※3
当社の世界シェア:48.6%
- ※3 大型向けACF、中小型向けACFの合計。
異方性導電膜(ACF)とは
ICチップなどの電子部品を基板に実装し、回路を形成する際に欠かせないフィルム状の接合材料です。熱硬化型樹脂の中に導電粒子を分散させており、熱と圧力を加えると「接着」「導通」「絶縁」の3つの機能を果たし、隣接回路間を絶縁しながら対向回路を導通させることが可能です。ディスプレイのICチップなどに多く使用されています。
スパッタリング技術で製造された反射防止フィルム
同調査レポート上の市場区分:表面処理フィルム(ドライコート)
当社の世界シェア:93.8%
スパッタリング技術で製造された反射防止フィルムとは
ディスプレイの最表面に貼ることで光の反射を抑え、きれいで見やすいディスプレイを実現するフィルムです。半導体に用いられるスパッタリング技術によって、金属酸化膜の反射防止層を形成することで、高耐久性と優れた反射防止性能を有します。当社の反射防止フィルムはノートPCや自動車の車載ディスプレイに広く採用されています。
光学弾性樹脂(SVR)
同調査レポート上の市場区分:OCR※4
当社の世界シェア:70.9%
- ※4 光学透明接着剤。ディスプレイ内部を貼り合わせる透明な液体接着剤の総称。光学弾性樹脂(SVR)は当社光学透明接着剤の登録商標です。
光学弾性樹脂(SVR)とは
ディスプレイのトッププレートと、その下にある液晶モジュールなどの間にある空間(エアギャップ)に充填する液状の接着剤です。ガラスに近い光学特性を持つことから、トッププレート界面での外光の反射と内部の映像光の拡散を最小限に抑え、ディスプレイの視認性を向上させることが可能です。スマートフォン、タブレットPCや自動車の車載ディスプレイに広く採用されています。