事業推進体制と収益力の強化を目指す機構改革の実施について

経営

2016.01.28

デクセリアルズ株式会社(代表取締役社長 一ノ瀬 隆、東京都品川区)は、事業推進体制と収益力の強化を図り、継続的な企業価値の向上を目指すための機構改革を行います。

当社は、主にエレクトロニクス分野において最先端の材料ならびに生産・プロセス技術の開発力を生かした機能性材料をグローバルに提供してきました。しかしながら、2015年度下期以降世界経済は不透明感を強める中、当社の事業を牽引してきたスマートフォン、タブレットPCやノートPC市場の成長鈍化により、当社を取り巻く環境の変化は激しさを増しています。また、自動車、医療など、今後成長が期待される市場に向けた開発・事業化など、事業推進体制の 強化が急務となっています。

このような経営環境のもと、当社は、既存事業領域における新製品の創出と新たな事業機会の獲得、加えて、今後成長が期待される市場に向けた新規事業の早期立ち上げを実現させるため、新たな組織体制を4月1日付けで発足させます。
また、新たに取得した事業拠点を2016年度より稼動させ、事業拡大を進めるとともに、中心的拠点として、これまで各拠点に分散していた開発、技術、製造リソース等の経営資源の効率的運用を目指します。
なお、このたびの機構改革につきましては、今後詳細を決定してまいります。

<4月1日付け組織体制について>
・現行の3事業部体制を改組し、1つの部門として括り、その下で特定製品分野に直結した事業を推進する体制とします。
・新規事業領域を担当する組織を新設するとともに、人員をシフトし、当社が新規重点領域と定める自動車、通信・半導体、ライフサイエンス、環境分野における、新市場の開拓や新規事業の創出を加速します。
・また、横断的本部組織として、商品開発、グローバルマーケティング、生産・品質を統括する組織を新設します。これにより、既存事業領域と新規事業領域にわたり、全社戦略に基づいた、リソースの最適配置、業務の連携・連結と効率的な業務運営を実現します。
・執行役員の担当領域と役割責任を見直し、全社的な成長力と収益力の強化に努めます。

<新事業拠点の活用について>
・2015年8月に取得した栃木県(栃木県下野市下坪山字栄1724)の建屋と土地を、当社の成長に向けた中心的拠点として、本格的に運営していきます。現時点では、「光学フィルム事業」の新規設備を導入して現事業の継続と今後の成長に向けた生産体制を構築していくこと、ならびに、「光学弾性樹脂(SVR、ハイブリッドSVR)」の増産対応を2016年度半ばから17年度に向けて開始することを決定しています。
・これらに加えて、これまで各拠点に分散していた開発、技術、製造リソース等の経営資源の効率的運用を目指します。