根上事業所 「環境負荷低減活動を推進」

CSR

2006.03.09

ソニーケミカル(株)根上事業所(石川県能美市)は環境負荷低減を推進し、企業の社会的責任を果たしていくため、生産排水リサイクルシステムの導入および灯油から天然ガスへの燃料転換を実施します。

生産排水リサイクルシステムは河川への負荷低減、地下水保全を図ることを目的として、プリント基板生産工程で使用した洗浄水を再度、清浄化し自社の工業用水として再利用するシステムを本年3月末より導入します。

従来は、基板生産過程におけるめっき工程、エッチング工程等から排出される酸、アルカリ洗浄水を中和、生物処理を行い河川放流水質基準値以下にし、手取川へ放流しています。

今回導入の排水リサイクルシステムは現行の排水処理設備で河川放流水質基準以下まで清浄化した水をさらに精密ろ過と逆浸透膜処理により清浄化し、工業用水として再生循環する設備であり、日量3,000m3の生産排水を処理する能力を有し、生産排水の約80%を工業用水として再生利用、残り20%は生物処理で再清浄化し、PH(水素イオン濃度)、SS(浮遊物質量)、TOC(全有機物量)を常時監視することにより河川放流水質基準値以下を確認し、河川に放流します。

このシステムの導入により河川への負荷低減ならびに地下水取水量は年間約600,000m3(2004年度基準)削減することとなり、地盤沈下や地下水の枯渇防止等、地下水の有効活用を推進します。

また、地球温暖化の主因とされる温室効果ガス、とりわけ事業所におけるエネルギー起源による二酸化炭素(CO2)排出量を削減するため、灯油と比べCO2排出係数の小さい天然ガスへ2007年1月より切り換えします。 当該地域にはガス供給パイプラインのインフラがないため、事業所内に天然ガス供給事業者による供給基地を設置し、ガスの供給を受けます。事業所内に天然ガス供給基地を設置するのはソニーグループ初となります。この施策により、根上事業所では事業所内から排出されるエネルギー起源によるCO2排出量を年間約3,500トン、(2004年度基準の約13%)削減可能となります。

ソニーケミカル(株)根上事業所では、このように環境負荷低減を推進し、企業の社会的責任を果たしていくために今後も努力していきます。

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