経営方針

トップメッセージ

株主・投資家の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

中期経営計画2028「進化の実現」の初年度であった2024年度は、地政学リスクの高まりや為替動向の不安定さなど事業環境の不透明感が強まる中、異方性導電膜(ACF)や反射防止フィルムなど当社ならではの高付加価値製品の拡大に加えて、為替の影響もあり、売上高及び事業利益、当期利益において過去最高を更新しました。2025年度の外部環境は米国の関税政策や為替動向に対する不透明感が増していますが、中期経営計画2028で掲げた目標に対する進捗は順調であり、引き続き、成長領域である自動車、フォトニクス事業の拡大、既存事業の深堀と質的強化、強固な経営基盤の進化に取り組みます。

成長領域において、自動車事業では、ディスプレイ面積の大型化といった技術トレンドは継続しており、新規案件の獲得などにより、反射防止フィルムの採用が着実に拡大しています。フォトニクス事業では、データセンター向けの光半導体の旺盛な需要に対して、設備投資を前倒しして実行してまいります。さらに、生成AIの浸透による消費電力の増加といった社会課題に対し、解決に向けた光電融合技術の進化に貢献する製品の案件も獲得しています。既存領域においては、スマートフォン向けを中心として、特に当社しか提供できない粒子整列型ACFの成長が続くと見込んでおり、2026年度の鹿沼事業所での新工場稼働に向けて準備を進めています。経営基盤の進化についても、外部環境が大きく、また迅速に変化する中、その変動に対して強い体質作りに取り組んでまいります。 2025年度は2026年度以降の成長加速に向けた準備のための大事な1年となります。成長に向けた投資をしっかりと行いながら、株主還元との両立により、持続的成長と企業価値の向上を目指してまいります。

今後とも皆さまの変わらぬご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年7月
代表取締役社長
新家 由久

代表取締役社長