CAMERA・SENSOR・HUD カメラ・センサー・ヘッドアップディスプレイ
車載カメラ・センサー向けソリューション
今後、自動車の自動運転が進化していくのに伴い、カメラ・LiDARなどのセンサーが益々重要な役割を担うと想定しています。そこで、センサーにおいて、センシング精度が高い事、過酷な環境でも安定して動作する信頼性、この2点をお客様からの重要な要求事項として認識しており、これらのニーズを満たす弊社製品群をご紹介します。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)向け光学ソリューション
速度や方向指示などの固定の表示から、車の周辺情報をセンシングして運転者に危険情報を知らせるなどのARーHUD化が進んでいます。それに伴い表示画角が大きくなる傾向である一方、消費電力はそのままで表示輝度を上げたい、輝度ムラを低減したい等の要求もあります。デクセリアルズでは、TFT-LCD向けに、マイクロレンズを利用した拡散フィルム「拡散マイクロレンズアレイ」を開発。HUD設計はそのままに、従来型の拡散フィルムを置き換えることで輝度上昇、輝度ムラ低減の効果を見込めます。
カメラ・センサー部品の
高精密度固定
車載用のカメラモジュールは、車体の振動、太陽光や外部気温による温度変化など過酷な環境下で使用されています。デクセリアルズでは、スマートフォンなどのモバイルデバイスのカメラモジュール組み立て用樹脂で蓄積した知見やデータを、過酷な使用環境にある車載用カメラモジュール向けの樹脂開発に応用し、Active AlignmentやLens Barrel FixingなどCMOSセンサーの各アライメント工法にマッチした製品をご提案します。高精度なレンズマウント、光学ノイズ低減、安定動作などの高精度センシングの実現をお手伝いします。またシミュレーションやテストインフラを整備しており、多様な評価・解析が可能です。
センシング精度の向上と
過酷な環境下の動作信頼性を追求
カメラ部品の高精密固定用の紫外線硬化型樹脂は光軸調整用として、レンズバレル/ハウジング固定、ハウジング/基板固定にご使用いただける精密固定用樹脂です。そのほか、熱対策用の放熱シート(TIM)、光学ノイズ除去が可能な反射防止コーティング、狭ピッチ対応の電気接続が可能でコネクタ代替の異方性導電膜(ACF)などをご紹介します。

HUD(ヘッドアップディスプレイ)
運転者が視線を移動することなく自動車の情報を確認でき、運転負荷の軽減が期待されている一方で、HUDは外光の影響を受けるため、適切な表示と視認性向上が期待されています。デクセリアルズのコア技術である光学設計や微細加工技術を用い、HUD用の拡散フィルム 「拡散マイクロレンズアレイ」を開発(2021年4月発表)。HUDの高輝度化を実現しながら、輝度ムラを低減してより鮮明な投影を可能とするフィルムをご紹介します。
HUDの輝度向上と、表示輝度ムラの低減
最適な配光特性となるように設計されたマイクロレンズアレイ構造が光をトップハット状に拡散配光するため、一般的な拡散フィルムに比べ光のロスが少なく光の利用効率が向上し、高輝度化を実現します。また、光の強度を整えやすく、輝度ムラを低減できます。

HUDの二重像を低減
蛾の眼の構造を模した構造で光の反射を極限まで抑制するフィルムを、HUDのグレアトラップ内側に貼ることで高い反射防止効果とコントラスト向上を実現します。
