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製品/技術/研究開発

京都セミコンダクター 深紫外線のセンシング用途にUVセンサー2製品を開発

当社の子会社である株式会社 京都セミコンダクターは、より高感度な特性を求める深紫外線*1のセンシング市場のニーズに対応するために、従来のSi*2タイプのUVセンサーより特性が優れたGaN*3タイプのUVセンサー「KPDU086SU27-H11Q」並びに「KPDU086SU31-H11Q」の2製品を開発しました。

従来のSiタイプ のUVセンサーは広範囲な波長域に感度を持つため、紫外線の波長域に限定して感度を持たせるようにフィルターを施すことが一般的ですが、フィルターを介すことで光量が減衰してしまうという問題がありました。
この度開発しましたGaNタイプのUVセンサー2製品は紫外線の特定の波長域に感度を持つGaNを採用することでフィルターを使用せずに直接センサーの受光部で受光することが可能となり、SiタイプのUVセンサーより約3倍の高感度を得ることが可能となりました。
本製品は紫外線の中でもセンシングのニーズが多いUV-B*4、UV-C*5 に限定した波長領域に感度を持った製品となります。主な用途としては、食品工場や医療機関、浄水関連機関で使用される殺菌ランプの紫外線光量モニターやオゾン検出光源の光量モニターなどです。

  • *1 深紫外線:λ=200~300nmの発光波長域の紫外線。UV-B、UV-Cが深紫外線と言われる
  • *2 Si:シリコン 半導体の一種
  • *3 GaN:窒化ガリウム ガリウムの窒化物 半導体の一種
  • *4 UV-B:λ=280~315nmの発光波長域の紫外線。KPDU086SU31-H11Qの感度波長域
  • *5 UV-C:λ=100~280nmの発光波長域の紫外線。KPDU086SU27-H11Qの感度波長域
【紫外線光源の用途例】
領域 波長帯 主な用途
UVC 100-280nm 水銀ランプの殺菌線 (253.7nm)のモニター、UV-C レーザ、UV-C LED のモニター、UV-C 光源モニター、UV-C センサー、UV-C 紫外線光量計、医療用
UVB 280-315nm 紫外線センサー、分光分析、紫外線光量計、紫外線光源モニター、医療用
UVA 315-400nm UV効果、偽造検出、印刷・コーティング、白色照明

今回開発した2製品の用途例

化合物半導体から成る光半導体デバイスを製造・販売する京都セミコンダクターは、高い成長が見込まれている高速通信市場において5GやBeyond 5G向けの優れた製品を手がけています。また、光を検知して電気信号を生み出す光半導体は、センシングにも活用され、ファクトリーオートメーション向けセンサーデバイスで大手顧客を有しています。当社は、社会のIoT化の実現のために進化が求められる事業領域と技術、および当社のもつ技術・ノウハウを重ね合わせ、光通信・センシング技術の革新が当社にとって大きなビジネス機会となりうると判断し、2022年3月に京都セミコンダクターを子会社化いたしました。
今後、市場成長が見込まれる高速通信やセンシングの分野において、両社の技術力を融合し、新技術・新製品の提供を行うことで、事業成長のみならず、社会のデジタル化と社会課題の解決への貢献を図ってまいります。

●京都セミコンダクターについて

京都セミコンダクターは、1980年に光半導体の専業メーカーとして京都で創業しました。高性能、高精度を誇る光通信向けおよびセンサー向けの半導体を、ユニークなパッケージング技術をもとに日本の自社拠点で前工程から後工程の一貫体制で製造し、世界のお客様に供給しています。

京都セミコンダクター 恵庭事業所