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経営/戦略

事業成長に向けた増産投資計画 -差異化技術製品の供給能力向上-

当社では、2021年5月に中期経営計画2023「進化への挑戦」をリフレッシュしました。そして2021年度から2023年度までの3年間は、必要な投資を行って事業成長を図りながら、将来のための経営基盤強化と、進化にかかる施策を実施することで、「持続的成長と企業価値向上の礎を築く」期間と位置づけています。2021年11月に修正しました2021年度の業績見通しでは、5月に公表した2023年度の目標を超えるEBITDAを見込んでおります。そこで、中期経営計画の残りの期間ではもう一段成長の目線を上げ、さらなる業績成長とともに次の成長に向けて取り組みます。今回は、その具体的な施策として、当社が現在予定している増産投資計画についてご説明します。

事業成長に向けた増産投資計画

反射防止フィルム

優れた低反射性能を実現した当社の反射防止フィルムは、自動車の車載ディスプレイやモバイルIT製品への採用が広がっており、なかでも車載ディスプレイ向けで獲得する新規案件での画面の大型化は当社の想定を上回るスピードで進行しています。このため、数年後までの需要増加ペースの加速を踏まえ、当初計画を約1年前倒しして、2023年4月より設備の稼働を開始して順次量産をスタートできるよう、2021~22年度にかけて設備投資を実施します。具体的には約80億円を設備・建物に投資し、そのうち約50億円をかけて「HDシリーズ」などの最先端製品を高効率かつ高品質に製造できる設備を導入します。量産開始後は、現在の約1.5倍の生産能力へと増強されます。
反射防止フィルムの新技術とは

表面実装型ヒューズ

表面実装型ヒューズは、リチウムイオンバッテリーを搭載したアプリケーションの広がりから需要の増加が続いているだけでなく、法規制により、こうした保護回路の搭載の義務化が進む地域も出てきています。こうした流れを受け、当社では、今後もリチウムイオンバッテリーを搭載する最終製品が増加すると見ています。また、製品を安全に使っていただくためのヒューズとして、当社は大電流向けを業界に先駆けて製品化しており、特許も含めた技術的な優位性も有しています。そこで、リチウムイオンバッテリー搭載アプリケーションの拡大に対応するため、2ラインの生産設備約10億円を新規に導入することで、特に需要の強い大電流向けを中心に供給能力を現在の約2倍に増強します。
SCPの最新トレンドとその技術

今回の増産投資は、両製品の生産拠点である本社・栃木事業所で実施します。当社が高い競争優位性を有する差異化技術製品について、顧客や需要の見える、成長確度の高い設備投資を通じて供給能力を拡充することで、着実に事業成長を実現していきます。