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製品/技術/研究開発

“Jettable SVR” 新しいデザインのディスプレイの貼合に効果的なソリューション

インクジェット塗布に対応した光学弾性樹脂“Jettable SVR”を開発

光学貼合材は、ディスプレイのモジュールとトッププレートの間を埋める貼り合わせ材料として使われており、液状の光学透明樹脂(OCR/LOCA*1)や、フィルム状の光学粘着シート(OCA*2)があります。

当社の光学弾性樹脂(SVR)は液状接着剤で、ディスプレイの視認性向上に加え、樹脂の厚みや弾性で衝撃を緩和する働きも評価され、車載ディスプレイでも採用が進んでいます。

一方、今後の光学貼合においては、

  • 球面などの複雑な形状には対応が難しいというデザイン上の制約
  • スマートフォンの事業サイクルの短期化が進むと予想され、それに伴い多品種少量生産が進み、立ち上げ・切り替え・調整の工数増加
  • フィルムの抜き加工では破棄材料の発生が多く、環境負荷とコスト増加

といった課題の解決がますます重要になってきます。

そこで、これらの課題を解決する最適なソリューションとしてインクジェット塗布に対応したJettable SVR(ジェッタブルSVR、以下「jSVR」)を開発しました。

jSVRは、これまでに当社が培ってきた独自の配合技術により、低粘度でも同等の光学特性を維持し、意図した位置に適切な量の樹脂を高い精度で塗布することや、複雑な形状への塗布が可能となりました。
また、塗布厚を貼合形状にあわせて部分的に変更できるなど、より精密かつ自由にコントロールができ、車載ディスプレイで時として求められる厚塗り形状にも対応できることから、jSVRはディスプレイのデザインの自由度向上に貢献します。
さらに、ソフトウェア上で塗布形状や塗布厚の変更ができるため、生産モデルの切り替え工数の削減余地が大きく、顧客の生産性向上にも貢献しうる製品です。

デクセリアルズは、本開発品を従来の光学貼合材では対応が難しい、球面や異形ディスプレイの貼合における最適なソリューションとして採用を目指し、事業を拡大してまいります。

  • *1 OCR:Optical clear resin/LOCA:Liquid Optical clear adhesive
  • *2 OCA:Optical clear adhesive
jSVRを用いた塗布の例